一時帰国

 とある公務で一時帰国している。ちゃんと手続きをして帰って来ているのだけど、なんだか、居心地がよくない。病欠で学校を欠席しているのに、ふらふら外出しているような感じ(同級生に見られたら、どうしよう)。


 というわけで、職場に行くときもそおっと帰る。誰にも見られませんように。と思っていると、次々になつかしい綿々と顔をあわせてしまう。顔をまじまじと見られて、「なんでこんなところにいるの?」といわれることも。


 アメリカにいるときは、「ああ、あれがない!どこでもドアがあったら、日本に取りに帰りたいな」と思うことがしばしば。その意味では、いまは夢のような状況なのだが、夢というのはやはり夢で見うべきものであり、実際に帰ってきてみると、「まあ、こんなものか」という感じ。


 いそいでばたばた賭けまわって、ばたばたと再渡米する。いやはや。