通信簿

 Daichiが通信簿のようなものをもらって来た。いったい何が書いてあるのか、恐いもの見たさで、のぞいてみる。


 多くの評価は、四段階評価の二番目か三番目がほとんどである。まあ、英語もよくわからないなりに、がんばっているなあ、と驚く。


 総評のコメント欄を読んでいると、「ユーモアのセンスあり」、「独立心旺盛」、「何にでも積極的」とある。ありがたい言葉だなあ(まあ、アメリカというところは、ともかく人をほめるところから始めるんだろうけどね)。


 ちなみに面談もあり、行って来たA-sanによると、「基本的にはまじめだが、ときどき、隣の子といたずらで盛り上がって怒られる」とのこと。ははは、日本と同じだな。


 先生はいみじくも「英語でコミュニケーションがとれるようになるほど、Daichiが面白い子であることがわかり、好きになった」と言ってくれたという。6月にアメリカに来たばかりの頃、小学校に行って、同じ先生と面談したときのことを思い出す。


 Daichiは緊張のあまり、ろくすぽ、相手の顔を見て話すことができない。帰り道に、「わかんないのはしかたないけど、せめて話すときは相手の顔を見ろよな」と言うと、「ちゃんと見て話しているよ」とDaichiは怒って言い返した。無理もない。今、思うと、かわいそうなことをしたと思う。


 そんなDaichiがいまや、クラスで隣の子と悪ふざけして、先生から怒られるようになったという。やはり、子どもの成長はたいしたものだと思う。まあ、親ばか、あるいはばか親の、しょうもない感慨ではあるが。