サッカー
Daichiが地元のサッカーチームに入った。といっても、本格的な冬が来るまでの間限定、小学生学年別チームである。それほどたいしたものではあるまい、と思ったが、Daichiは大張り切り。「どういうフォーメーションで戦うのかなあ」などと言っている。でも、フォーメーションなんてあるのかな。
さて、初日。イサカの町の河川敷に野球場、サッカーグラウンド、テニスコートが並ぶ多種目競技場がある。ところが、どこでやっているのか、まったく見当たらない。「2Bのグラウンドってどこかな?」と思っているうちに時間になってしまい、大いに慌てる。まあ、それくらい広いということだ。芝生のグラウンドが広がるのを見ると、「何だかぜいたくだなあ」と思ってしまう。
コーチのステーシーは地元のイサカ大学の女子学生さん。チームは男の子と女の子の混成、アジア系が目立つ。小学校2、3年生のチームだが、みんなこころもとない足取りでボールを追いかけている。大丈夫かなあ。
練習は週1回。それから試合も週1回である。あんまり練習練習いわないで、とりあえず試合をやって楽しもう!というのは、いかにもアメリカ的。
で、昨日はその最初の試合。1チーム7人制で、これから参加する全12チームと総当たりという。おや、なかなか本格的じゃないか。おそろいの黄色のユニフォームをもらい、Daichiの興奮はますます高まる。最初はディフェンダーで登場。Daichiはちょっと不満げだったが、なかなか一生懸命に来たボールをクリアしている。次のクオーターからステーシーの指示でフォワードに。ちょこちょこ走っているうちに、、、なんとゴーーール。やったやった。チームは小学校別なので、応援席には担任の先生も来てくれている。「Daichi, Nice Goal!」という声があがる。
結果は4−1で快勝。「楽しむためなのでスコアはつけない」というステーシーの説明だったが、それでもDaichiは大喜び。よかったよかった。
聞くところによると、チームメートにはミヤンマー人の子お子さんが少なくないという。Daichiがミヤンマー人のチームメートたちと一緒に喜び合っている姿を見ると、ちょっとじーんと来る。
試合後は、当然、多いにほめてあげる。すると、興奮して試合のことを一通りしゃべった後で、Daichiがぽつり言った。「アメリカに来てよかった」。いや、よかったよかった。