Kindle

 僕もKindleを買った。どうもこの手のものを周回遅れで購入するのが僕のパターンのようだ。


 まあ、正直いって、本は紙で読みたいと思っていた。何も電子機器で読むことはない。Kindleに続いてIPadが売り出され、どちらが優れているかという議論もあったようだが、どちらにしても縁はないと思っていた。


 が、アメリカに来て、実際にKindleを目にすることが多くなると、何となく欲しくなってきた。まあ、ものはためしだ、、、とつい購入してしまった。IPadに比べると安いしね。


 おそらくKindleIPadは別の目的のものなのだろう。コンピュータの携帯端末として、たしかにIPadはすぐれものなのだろう。でも、本を読むという特化した目的からすれば、Kindleも悪くない。眼に優しいし、消費電力も少ない。


 研究目的には向いていないかもしれない。引用に難があるがあるし、ぱらぱらと全体を俯瞰するのにも不都合がある。


 それでも、夜更けに小説などを読む分には、なかなか優れていると思う。すでに十冊ほどの本を購入したが、それらを持ち歩くことなく、いつでも気軽に読める。わからない単語には、カーソルをあてれば自動的に辞書が出る。僕は本を読むとき、あまり辞書を引かない人間だが(面倒くさいので)、これだけ簡単だと、多少は辞書を引く。何となく本を読むのが楽しくなる。


 まあ、紙の本か電子書籍かはともかく、本を読む気分にさせるという意味では、Kindleも悪くないと思う。いまのところ。