仲間

 現在は、大学近くのアパートに住んでいるのだが、学年末ということで、何だか閑散としている。それでも各種のサマープログラムのおかげで、少しずつ住民も増えてきたようだ。


 先日、お隣に5人家族が引っ越してきた。話してみるとスペインから来ている客員教授一家である。子どもの多いうちで、笑い声や泣き声もよく聞こえてくる。何だかうちと似たような感じである。


 今日、僕が大学から帰ってくると、何と、DaichiやSatoと隣のお子さんが一緒に遊んでいる。庭がつながっているので、ふとしたきっかけから一緒に遊ぶようになったようだ。お母さん同士もすっかり打ち解けた様子。DaichiやSatoは隣のうちのリビングにまで押し掛けて、ソファに隣のお嬢さん(Daichiと同い齢)と3人で座って、仲良くテレビを見ている。


 Daichiはすっかり高揚して、笑ったり叫んだり走り回ったり。やっぱり子どもに必要なのは、仲間なんだなあ。これまで、どうも年齢が近くて、馬の合う仲間を見つけられなかったDaichiはストレスがたまっていたのだろう。すっかりはじけた様子を見て、あらためてそう思った。