フィンガーレイク

 イサカの町は、フィンガーレイクと呼ばれる湖水地帯にある。フィンガーというように、指のようなかたちをした長い湖がいくつも並んでいるのだが、イサカはこのうちカユガ湖の湖尻の位置にある。先日、湖の遊覧船にのったのだが、はじめは箱根の芦ノ湖みたいな感じかな、と思ったが、いやいや実に長細い。1時間たっても半分くらいまでしか行けなかった。


 前にも書いたように、穏やかな町であり、もし僕らが夫婦だけだったら、ちょっと退屈したかもしれない。それでも、今回は家族連れなだけに、ちょうどいい感じである。


 先日はイチゴ摘み、今日はさくらんぼう摘みに出かけた。どちらもボールで好きなだけとって、量り売り。おおざっぱで、気軽なシステムになっている。DaichiもSatoも、喜んで摘んでいた(Satoは摘んでいるマネだけだけど)。


 ちなみにこの地域、イサカという名前に始まって、やたら古代ギリシア、ローマ風の名前が目立つ。隣町のシラキュースはシラクサだし、カユガ湖の隣はセネカ湖。今日行ったさくらんぼう畑のある町はロミュルス(ローマを建国した兄弟)、途中の町はユリシーズである。他にもオヴィディウスなんていう町もあった。この地域を開発した人の趣味らしいが、何ともアンバランスでおかしい。