死ぬのが恐い

 夜、寝ているときに、Daichiがしくしく泣き出した。寝ぼけているのかな、と思ったが、そうではないらしい。死ぬのが恐いという。


 なぜ、そんなことを思ったのかわかならない。おそらく、読んでいた漫画か、見ていたテレビか、いずれにせよ、どこかにきっかけはあったのだろう。


 とりあえず、「まだ、当分、死なないから大丈夫だよ」と答える。が、気休めにもならない様子。


 そこで、「死んだら、天国に行くから、そこでまたみんなと会えるよ。復活するから」と言ってみる。あんまり、そういう教義を信じているわけではないけど、、、そのようにいうと、少しほっとした様子。ただ、「ほんとうに復活するの」と問い返され、う〜ん、復活するかなあ、復活するとしても霊魂だけかなあ、など思ったが、まあ、あんまりややこしいことは言わないことにしよう。


 子供のままでいるように見えるけど、Daichiも急激に精神的に複雑になっている様子。自分の存在が永遠ではないことの恐怖、、、まさに自意識の芽生えというところか。


 その精神的欲求に、大人としてきちんと向き合ってあげたいけど、、、はて、さて。