土曜日の研究会

 先日の土曜日の研究会、スピーカーは、なんとあのM台S司さんだった。このM台さん、昨年には政治思想学会に入会している。学会で顔をみたときは、「M台さんに似た人だな」と思ったら、ご本人だったのにびっくりした記憶がある。最近も次々に本を出しているM台さんの政治(学)への接近の背景にあるのは何なのか、直接話を聞くいい機会になった。


 学会の際にも思ったのだが、テレビなどでのイメージと違い、直接話すといたって、ていねいな人である。論争慣れしている人は、ここぞというところ以外では、意外に物腰の柔らかい人が多い。M台さんもそういうタイプか。


 政治学者を前にして、ということもあり、総選挙の話から始まり、官僚制論、アジア主義論、システム論と価値の埋め込みなど、話は広範に及ぶ。ある意味きわどいテーマに関しても、縦横無尽に議論を展開する。表面的には矛盾しているように思える議論もあるが、そのような矛盾をおかしてなお、彼には主張すべき何かがある、そんな印象を持った。


 正直なところ、僕がM台さんの議論を本質的に理解しているか、かなりあやしい。ただ、直接話してみて、以前にもまして、気なる人になったことは間違いない。今後の彼の政治論に注目したい。