銀閣寺

 またまた京都である。このひと月で3度目。いやはや、縁のある町になってしまった。


 今日は久しぶりに早めについたので(今日は報告ではない)、研究会前に、銀閣寺まで足を伸ばす。ここに来るのも、高校の修学旅行以来かもしれない。


 京都の町は、初夏の陽気。日が強く、かなり蒸し暑い。しかしながら、銀閣寺の山門をくぐると、こころもち涼しさを感じる。


 あいにく銀閣寺そのものは修復中。1階部分は柱しか残っておらず、さみしい風景。それでも庭園をまわっていると、やはり雰囲気のある寺である。そこに一つの世界がまちがいなく形成されている。


 時は応仁の乱の時代。世は乱れ、戦争が続くなか、足利義政はすべてを放置して、この空間に閉じこもっていたのだなあ、と思うと感慨深い。政治的にはまったくもってどうしようもないが、人間としてはとても興味深い。


 シーズンではないし、夕方近くなので、人気はあまりない。苔むす小道で、ぼおっとひとときを過ごした。