トークイベント

 神田のS省堂で行われた、職場の共同研究のトークイベントに行く。それにしても、イベントの多い企画だ。ちなみにいうと、来月は福井でもやる予定。


 といっても、今日のイベントはGさんと、K先生の対談。僕はお客として二人のやりとりを楽しむ。


 K先生とは、そう、あの『悩む◎』のK先生である。K先生とは、これまでも何度かお会いしたことがあるが、ちゃんと話したことはあまりない。


 控え室で、イベント前の30分ほど、お話しする。あの声で、おだやかに話す。なぜか、K先生は、うちの研究にご関心をもって下さっているようだ。ありがたい、ありがたい。


 K先生とはじめて会ったのは、先生が前任校にいた頃である。そのころから若々しく、どこか書生っぽい語り方をする人だった。基本的な空気は、今もあまり変わっていない。


 お二人のトーク、話が合うのかしらん、と思っていたが、意外にかみあっている。究極的には、現代における「社会」の喪失、というテーマに話は収斂していく。どうしたら、「社会」を回復できるか、その道筋においても、二人の議論はオーバラップする部分がある。


 ちなみに、へらへら笑いながら聞いていたら、いきなり話をふられた。この人が話しているとき、一瞬たりとて油断をしてはならないのである。