家族内力学

　Satoが生まれて以来、それまでの一人っ子待遇から、急にお兄さん待遇に変わったDaichiには、いろいろストレスがあったと思う。それでも、最近はお兄さんというポジションにだいぶ慣れたようだ。

　Satoにとって、Daichiはあこがれの存在。何をするにも「じいーっ」と見つめ、少しでもかまってくれるものなら、狂喜乱舞である。これだけあこがれの対象にされると、Daichiも悪い気はしないらしい。「Satoは、にいにのことが好きだからな」と余裕の発言も。

　これに対し、父親である僕は、Satoにとって、いったいどんな存在なのだろうか。最近はどうも僕は、パシパシたたいて遊ぶ対象という位置づけのようである。僕がいくら遊んであげてもちっとも喜ばないくせに、僕のことをパシパシたたくときだけ、「にかー」と笑う。

　いいか、親はパシパシたたく対象ではないぞ。それから、にいにの半分くらいは尊敬しろ。いや三分の一でもいいけど、、、