ブルートレイン

 僕はてっちゃんではないが、やはりブルートレインにはあこがれがある。小学生のころだろうか、ブルートレインのブームがあった。時刻表をながめ、うっとりと夢想したことを思い出す。


 幸い、「さくら」と「あさかぜ」に一回ずつ乗った。が、以後、すっかり縁がない。あるとき、大阪まで寝台急行の「銀河」に乗ろうとしたら、もう走ってなかった。「富士」と「はやぶさ」も最終列車という。なんだかさびしい。


 Daichiの友達T君一家は、カシオペアに乗ったという。最近、すっかり鉄から足を洗ってしまったDaichiはさほど関心を示さなかったが、むしろ僕の方が「いいなあ、いいなあ」を連発してしまった。


 今度島根の方に行くので、「サンライズ出雲」に乗ろうと思ったが、それも難しそうだ。A-sanからは「寝台列車なんて、若い人が乗るものだよ。おじさんが乗っても、睡眠不足になるだけ」と冷たい言葉が投げかけられる。


 ああ、もう二度とブルートレインに乗ることはないのだろうか。なんだかさびしい。