『孤独のグルメ』
職場の近くの書店のカウンターには、なぜか谷口ジローの漫画がいつも置いてある。いつもは何となく眺めるだけなのだが、今日はふと思い立って『孤独のグルメ』を買う。
- 作者: 久住昌之,谷口ジロー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/02/01
- メディア: 文庫
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この本、かなり有名な本らしいが、僕ははじめてである。B級グルメというのか、いわゆる特別な料理ではなく、商店街の裏の定食屋、屋台、デパートの屋上といったところが舞台になる。
主人公は、個人輸入商をやっているという、ややくたびれた中年男性。この主人公、酒は飲めないが、食べることには大いなる情熱をもっている。この主人公が出会う人と食べ物、それから彼のささやかな感慨のようなものが、物語を作っていく。
なかなか面白い本だが、主人公の回想シーンで、パリで分かれた昔の彼女の話が出てくるのは、あまりにベタだなあ、と思う。
驚くことに、巻末の原作者の文章には釜石での話が出てくる。そういえば、この本を僕に進めてくれたKさんが、その話をしていたっけ。
今度、釜石に行くときに、僕も寄ってみよっと。