日本の保守
先日、日本における保守主義と憲法改正の動きを研究するドイツ人大学院生につきあって、インタビュー調査に立ち会った。素人ながら、いろいろ話が聞けておもしろかった。
それにしても、いったい今の日本において、真に保守主義と呼ぶべき、政治運動や政治思想は存在するのだろうか。
憲法改正についての動きもどうなったのだろうか。安倍首相がずっこけて、時代の争点が貧困や格差の問題に移り、憲法改正の動きは雲散霧消したのだろうか。それとも、マグマのように、運動は持続しているのだろうか。
これだけ派遣切りが問題になっている今日、現状に不満をもった層を自らの勢力に取り込むべく、アプローチするような右翼・ナショナリズム勢力はいないのだろうか。
今のところ、これらのいずれの問いについても、Yesとはいえない。なぜ、そうなのか。日本政治の現状を把握するうえで、一つの視座になると思う。