夕暮れの町で

 夕方、Daichiを保育園に迎えに行き、そのまま車で歯医者へと出かけた。


 そばのパーキングに車を止め、さて歯医者へ行こうと思ったら、財布を忘れてきたことに気づいた(サザエさんみたい)。


 が、せっかく予約をとったので、ともかくDaichiだけ歯医者にあずけ(ひどい親だ)、家に財布を取りに行くことにした。


 ところが、車にもどって気づいたのだが、そもそもお金がないので、パーキングから出られない。A-sanか誰かにヘルプを求めようと思ったが、携帯もない。。


 う〜ん、このままじゃ、無銭飲食、じゃなかった、無銭歯医者。そもそも家に帰れない。


 意を決して、車で15分ほどの距離を、走って帰ることにした(走れメロスみたい)。「待ってろ、Daichi」。父はひたすら走り続けたのであった、夕暮れの町を。(つづく、いや、たぶん、つづかない)