スティング

 このブログにほとんど音楽ネタが出てこないように、僕は音楽関係はからっきしである。フランスにいる頃など、せっせとクラシックやオペラのコンサートに行き、それはそれで楽しかったけど、日本に帰ったら、また元の木阿弥である。音楽的教養は皆無に等しい。


 ジャズなども聴くのは嫌いではないが、いまだにどの曲が誰のなんという曲なのか、皆目検討がつかない。どれも同じに聞こえると言ったら、ジャズ・ファンにしかられそうだ。


 洋楽も(いや、いまどき「洋楽」などといういい方自体が、ずれているのかもしれないが)、からっきしである。ただ、ある時期、なぜかスティングにはまって、ずいぶんと聞いた記憶がある。「ナッシング・ライク・ザ・サン」から「ソウル・ケージ」の頃である。スティングはイギリスの小学校だか中学校の先生をしていたというが、イギリスのミドル・クラス出身者の、かなり屈折した正義感のようなもの感じられて、面白かった。


 今日、とある人の研究室でCDが並んでいるのをぼんやり眺めていたら、スティングやポリスのCDがずいぶん混じっていて、ふと、そんなことを思い出した。