夏休みの宿題
夏休みの宿題に追われている。子供は8月の終わりになってから慌てるが、おじさんはもっと早くから慌てないといけない。
というわけで必死に書いているのだが、なかなか進まない。いや、関係者のみなさまがこのブログを読んでいるかもしれないので、むにゃむにゃ、、、ともかくがんばっています。
で、気分転換に書店に行って立ち読みしたのが、椎名誠の『新宿熱風どかどか団』。椎名が業界紙の会社をやめ、物書きとしてデビューした頃の自伝である。書き下ろしの原稿を書けず、担当編集者に首を絞められる話が出てくる。
ちなみに、椎名がここで書いている書き下ろしというのは、後に『哀愁の街に霧がふるのだ』にまとめられる作品である。この本、初期の椎名の傑作だと思うけど、出だしはかなりすごい。
肝心の青春時代の回顧録はどこへやら、締め切りに終われ、カンヅメになりながら、それでもちっとも書けないドタバタの顛末が続く。その話で、本全体のほぼ三分の一が終わってしまう。青春回顧録だとしながら、いっこうにその話にならないのだからひどいものだが、椎名のこの作品、後になぜか吉本隆明が激賞するのである。いや、世の中わからない。
おっと、椎名はいいとして、自分の方だ。ともかくがんばるぞ。