本の整理法

 今日の朝日新聞の夕刊に、上野千鶴子の研究室の紹介が出ていた。記事によると、上野は書棚の本を著者のA、B、C順に並べているという。論文なども同じように整理しているとのこと。上野によれば、アメリカの本屋で学んだ整理法だという。


 たしかに、この方法だと、本の分類に頭を悩ますことはない。機械的にやれるから、バイトの学生さんに頼むこともできる。


 が、僕自身は、やはり、分野別に本を並べている。僕の場合、英米、フランス、ドイツ、日本という地域区分と、政治学、経済学、社会学、哲学などの分野区分を併用している。


 いったい、上野の方式の方がいいのだろうか。どうも踏み切るには躊躇がある。まず、この方式、著者の名前を忘れると、ぱっと本を取り出せない。「えーっと、あの人、あの人」というのでは、探しようがない。


 もう一つは、関連した本は一緒に並べておいた方が、アイディアを喚起するということ。ときどき、本棚を整理して、同じようなテーマの本をグループ化すると、それだけで、なんだか意味をもってくる気がする。


 来週にせまる引っ越しを前に、本の整理法について、思い悩むのであった。