野球観戦

 Daichiと野球を見に、横浜スタジアムに出かける。正直なところ、関内まで出かけるのは少々おっくうだったのだが、Daichiはこの試合のことを前からものすご〜く楽しみにしており、行かないなんてとても言えない。引っ張られるように、球場に向かう。


 思えば野球観戦という趣味、僕がDaichiに押しつけたものだと思っていたが、いつの間にか、僕が手をひっぱられ球場に向かうようになった。ちょっと感慨である。球場が近づき、歓声が聞こえてくると、もうたまんない。せかされるように、切符を買い、場内へ(ここで、思いがけない人と会ったのだが、そのことは略)。席につく前にトイレに行こう、とひっぱっていっても、自分だけさっさとすまし、僕のを見ながら「まだ〜、長いなあ」。いやはや。


 試合は手に汗にぎる接戦。なんとかドラゴンズが試合を制したが、最後の最後までわからなかった。おかげで、途中、何度か「何か、食べ物を買ってこよう」とさそっても、Daichiは「駄目、試合を見る」と許してくれない。


 それにしても、Daichiはすごい声で応援するなあ。かけ声のかけ方もさまになっている。あまりの真剣さに、まわりのおじさん、おばさんたちはすっかり受けている。


 帰り道、シュウマイを買いに中華街へ。ドラゴンズ帽をかぶった子どもを連れていると、あちこちで「試合どうだった?」と聞かれる。すっかり野球バカ父子である。