お遊戯会

 Daichiのひなまつりお遊戯会に出かける。ここ数週間、家で毎日、「ひょっこりひょうたん島」と「田舎のねずみと都会のねずみ」を聞き続けてきた。いよいよ、本番、練習の成果を見せてもらおうではないか。


 しかし、他の学年の子どもたちの芸を見ながら、いろいろ感じるところがある。「ありとキリギリス」では、冬に弱ったキリギリスがありに助けを求めた際に、ありが冷たく断るのを見て、「意地悪だな、少しは助けてあげればいいのに」と思うし、「三匹のこぶた」で、やっぱりれんがの家が一番と聞くと、「ふん、ヨーロッパ中心主義め」と思ってしまう。


 「ありとキリギリス」では、「夏の後には秋が来る、秋の後には冬が来る、そんなことは赤ん坊でも知っている」という歌を聞き、「2月の後には3月が来る、3月の後には4月が来る、そんなことは赤ん坊でも知っている」と一人つぶやき、暗くなる。


 それでも、Daichiたちは楽しそうだ。大きな声をはりあげ、力一杯踊り、なんだかいいなあ、と思う。「苦しいこともあるだろさ、悲しいこともあるだろさ、だけど僕らはくじけない、泣くのはいやだ笑っちゃおう」、、、いい歌詞だなあ、としみじみ思う。