翼をください

 Daichiの寝た後、金曜日ということでなんとなくぼんやりとテレビをつけっぱなしにしていると、NHKの歌番組で「翼をください」をやっていた。なんだか、なつかしいな、この曲。


 この曲、小学校の合唱で記憶に残っている人も多いと思うけど、今調べたら、元は「赤い鳥」というグループの歌らしい。71年の歌ということだけど、僕はいつ頃からか、なんとなく68年の学生運動の時代の歌、というイメージを持っていた。原さんの本に出てくるような、いかにもあの時代の理想に燃えた小学校の先生の記憶とどうしてもだぶってしまうのだ。


 この曲、なんとなく悲しい曲だよね。「いま〜、わたしのお〜、ねが〜いごとが〜、かな〜う〜な〜らば〜、つば〜さ〜がほし〜い」。小学校の頃から、なんだかとても悲しい思いをした人が、それでもなんとか希望を持とうとして歌う歌、というイメージがあった。


 でも、この歌を聞くと、不思議な浮力を感じる。精神的に浮き上がるような。この時代をリアルタイムで経験したわけではない。でも、僕にとって、この時代のイメージとなると、この曲だな。