ドゴール

 今日の講義ではドゴールについて話す。これまたにわか勉強で情報を仕込み、1時間前に知ったことを、あたかも100年前から知っていたかのごとく、学生さんには話す。まあ、教師とはそのようなものである(僕だけかもしれないが、、、)


 それにつけても面白い人物である。何より、いかにすれば自分とフランスが輝けるか、それだけを考えている。いささかドンキホーテ的であり、面倒くさい政権運営は苦手である。が、その行動基準は明確で、ある意味で、きわめて潔いとさえ言える。


 「解放の英雄」であり、アルジェリア危機の収拾者であり、68年5月で退場を余儀なくされた人物。アルジェリアの反乱軍に推戴されながら、アルジェリア独立を認め、アメリカからの自立を目指して、核実験を行うとともにNATOからの脱退をはかる。その行動はつねに矛盾にみちながら、鮮やかである。


 学生さんも興味を持ってくれたようだし、何より自分が面白かった。