『S界K国へ』

 本日は某研究会。ゲストはK谷K人さん。僕は学生時代から、この人のファンである。いや、ミーハーないい方で恥ずかしいけど、この人の影響を学部生時代から院生初期にかけて、強く受けた。今日は、そのご当人を前に、彼の『S界K国へ』の書評をする役割をおおせつかった。いやはや、大役である。


 動揺のあまり、A-sanに、「K谷K人だよ、どーしよ」と言ったところ、「Yッシーに聞いたら?」と言う。Yッシーとは、僕らの友人で、三人の子供をかかえ、公文の教室で奮闘している女性である。「Yッシーは、いつもお風呂でK谷K人の本を読んでいるって言ってたよー。きっと行間を読み抜く、しみ通った読解をしてくれるよ」。う〜ん、そりゃあ、かなり読み込んでいるだろうけど、でもしみ通っているのは、湯気だよなあ、と思う。


 今日、G研究室のSさんと道で出会う。「K谷K人だよ、どーしよ」と言うと、「そーですね〜、サインもらったらどうですか」とのこと。いやまあ、そうだけどねえ。


 結局、本番に。いや、緊張したな。でも、ご本人は機嫌良く、話してくれる。結構、楽しい研究会だった。でも、最後でK谷K人さんがちらっともらした言葉にぎくっとする。「君の本、読んだけど、「トクヴィルの可能性の中心」って、僕のまねだねえ〜」。いや、そうですけど、、、そうですか、読んで下さっていたんですか、、、いや、失礼しました。