せいしゅんもの

 東京に帰ってきたのだが、仕事は山積したままである。ということで、A-sanが気を利かせてくれてDaichiを連れ、義理の両親と出かけてくれた。おかげで、今日は日曜出勤、だいぶ仕事がはかどった。


 とはいえ、家に帰って、家族がいないとちょっとさびしい。ということで、近所のTSUTAYAにDVDを借りに行く。ふだん見ないので、たまには映画を見てみよう、というわけだ。


 借りてきたのは、恥ずかしながら告白すると、『夜のピクニック』である。前にこのブログでも書いたが、僕は青春ものに弱い。恩田陸さんの原作にカンドーした僕としては、映画を見るのはちょっと怖い気がして今日まで見なかったのである。


 最初に見た感想は「ふ〜ん」である。高校生が一昼夜歩き続けるだけのドラマで、とくに大きな事件が起きるわけでもない。その間の主人公たちの内面のプロセスが主眼のドラマなので、映画化はちょっと難しいということは、十分予想できたことだ。その分、映画は細かい笑いのネタを組み込んだわけだが、原作好きな僕としては、「ちょっと演出過剰だな〜」という印象を否めなかった。


 が、今晩も夜手持ちぶさただった僕はもう一度、このDVDを見ることに。二度見ると、なかなかよく細かいところまで作り込んでいるなあ、と感心し直す。いやあ、やっぱり青春ものはいいな。


 この映画に出てくる出演者の二倍の年齢にあたる僕としては、ただただ遠い目をするばかりである。


 (追記)この文章はちょっと酔って書いた。高校生の主人公たちの「二倍の年齢」とはよくも書いたものである。さばを読むのもいいかげんにするべきである。