オシム

 先日、とあるところでプロフィールを書くことになり、そこに「趣味・好きなもの」という欄があった。あまり趣味らしい趣味もなく、何を書くか困ったが、最近の父子のもっぱらの話題でもある「プロ野球、とくに中日ドラゴンズの応援」といちおう記入しておいた。


 が、考えてみるともう一つ趣味があった。オシム監督である。いや、サッカー日本代表それ自体にさほど関心があるわけではない。オシム監督、その人に関心があるのである。ちなみに僕はその前の前の監督、トゥルシエもけっこう好きだった。意志がはっきりとあり、それを魅力ある言語で表現できるスポーツ指導者が好きなのだ(その意味でいうと、中日の落合監督の言葉もけっこう面白い)。


 ということで、これまでもオシム本はほとんど読んでいるし、サッカー雑誌の特集などもけっこう目を通してきた。で、今日書店で見つけたのが原島由美子『オシムがまだ語っていないこと』。またかと思いつつ、読んでしまった。とくに新しいことは書いていないが、長くオシムに密着した番記者らしく、彼の人となりについては、よく書けていると思う。