プラネタリウム

 Daichiとプラネタリウムに行く。毎週、毎週、いろいろなところに行くなと思うだろうが、これは親の事情である。正直言って、毎週同じ場所だと、親がつまらないのである。少しでも面白いところはないかな、と日々情報収集に怠りない(もっと収集すべき情報は他にあるとは思うのだが)。


 プラネタリウムに行くなんて、何十年ぶりだろうか。昔、渋谷の東急文化会館にあった五島プラネタリウムに行ったのは、いつのことだったか。はたしてDaichiが暗いところで数十分もつだろうかという危惧も持ちつつ、けっこうわくわくしながら出かける。


 つくとちょうど12時からの回にどんぴしゃのタイミング。ひとりひとりに双眼鏡が渡され、なかなか本格的。Daichiは夢中になって、双眼鏡をいじくっている。おーい、でも、どこ眺めてるんだ。


 いよいよ開始。まず家の周りでも夜見える空の様子、次に八ヶ岳で見える様子、さらにアジア周辺でもっとも町の光が少なくて星がよく見えるモンゴルでの空の様子が映し出される。モンゴルの空だと、ほんとに数千の星で空が一杯になる。へーすごいな、こりゃ。プラネタリウムのお姉さんの解説。「日本で昴と呼ばれているのは、プレアデス星団と呼ばれる、若い星の集まりです。ぴちぴちのギャルのようなものです。目の保養になりますね〜」。おいおい、原稿に書いてあるのか?


 Daichiはけっこう楽しんでいる様子。でも最後になってあきて「もう、出ようよ」と言い出したあたりで、幸い朝になって放映終了。いやよかったよかった。途中、僕は気持ちよくなってちょっとばかり居眠りをしてしまった。Daichiはそれが面白かったらしく、さかんに「寝ちゃったね〜」と言う。プラネタリウムを出る際に、館のおねえさんに「面白かった?」と聞かれたDaichiは、「うん、面白かった、寝ちゃったし〜」と返事。ちょっと複雑な顔のお姉さんを後に、プラネタリウムを去ったのであった。