不思議な一日

 昨日の夜は、一日の予定を終えた後、東京駅から長距離バスにのり、関東地方周辺のとある町へ向かった。そこでの通夜に参加するためだった。


 今朝は出棺に立ち会った後、焼き場は失礼して、再び長距離バスに乗り東京に戻った。午後は演習の後、コンパ。なんだかめまぐるしい一日だった。そして、妙にリアリティのない不思議な一日だった。


 今朝のこと。出棺を見送り、一人バス停にたたずんだ。見知らぬ町の街道沿いにある見知らぬ家の軒下で雨宿りしながら、今自分は何をしているのだろうかと、不思議に思った。人の死というものが、ひどく現実的であると同時に非現実的でもあると感じた。