四苦八苦

 たいして長くものではないが、とある原稿に四苦八苦している(論文ではない)。どうにもこうにもうまく書けない。話がまとまらない。あれやこれやと資料を引っ張り出し、本を読んでみるが、やはり話の筋が見えてこない。困った、お手上げだ。でも、締め切りは過ぎている、、、


 しかし、フランス語の催促の手紙というものをはじめて受け取った。英語のビジネス文章は実に簡潔で言いたいことだけビシッと書くのに対し、フランス語ではEメールですら、いまだけっこう美文調である。「あなたの原稿をぜひ一刻も早く読みたいので、待ちきれない思いでいる、、、」。はは、「早く原稿出せ、出さないと、こんにゃろうだぞ」ってことだね。さすがフランス語だ。


 う〜むう〜む、早く提出したのはやまやまなんだけど、、、「私としても一刻も早く原稿を提出してあなたの喜ぶ顔を見たいのだけれど、筆の進みはまことにもって滑らかではなく、その残念なこと筆舌に尽くしたいのですが、、、」とでも返事しようかな。