花火

 数日東京を離れていたので、その間に事務仕事がいくつかたまってしまった。家ではできないこともあるので、研究室に行きたいのだが、あいにく保育園がお盆休みでままならない。A-sanも勉強会があるということで、Daichiの世話を半日交替ということにした。


 午前中フリーとなった僕は、それを最大限活かすため、6時過ぎに家を出る。おかげで停電による地下鉄ストップのあおりを受けることもなく、研究室に着くことができた。


 昼過ぎには家に戻り、バトンタッチ。といっても、Daichiは昼寝をするので、午前フリーはとても効率がいい。夕方、二人で散歩に出かけ、夕食後には花火をやった。


 はじめて花火を体験するDaichiは、「もう暗くなったよ」、「もう暗くなったよ」と4時半くらいから何度も花火を促す。でも実際に始めると、火花にびびって「こわい、こわい」と逃げ回る。とはいえ、自尊心が強いDaichiは後で、「火はこわくないんだけどね、、、煙がちょっと、、、」と、得意の言い訳も。それでも、けっこううれしそうだった。