『思想』

 お医者さんから「とりあえず保育園に連れて行ってよろしい」という仮免許をもらったので、連れて行く。幸いにもその後、「Daichiくんがまた熱を出したので、引き取りに来て」という連絡はこなかった。なんとか少しずつ日常復帰である。


 これ幸いと研究室に出かける。がその前に衝動的に職場近くの公立図書館に行く。この図書館、小さいし、たいして本があるわけではないが、なんとなく落ち着くし、少ないなりに面白い本がある。工藤美代子『悲劇の外交官〜ハーバート・ノーマンの生涯』、渡辺一民林達夫とその時代』など数冊を借りる(後で調べたら、みんな大学の図書館にあった。が、まあ、こういう何となしの本との出会いも悪くない)。


 さらに帰りがけに『思想』の八月号「丸山眞男を読み直す」を購入。面白い人選。柄谷行人・三宅芳夫・大澤真幸の三論文をまん中で区切ってあるのは、他とは異色ということか。孫歌さんの論文はIPSAで報告したもの。報告はとても面白かったので、こちらも期待。


 ちなみに『林達夫とその時代』では、『思想』編集者としての林達夫についても、かなり論じられている。『思想』にまつわる一日であった。