雨の模擬店

 Daichiの小学校で模擬店をやっているというので、小雨の降る中、見に行った。


 少子化の時代、珍しい話だが、Daichiのクラスは増設のプレハブの中にある。狭い廊下を子供たちが行き交う。「いらっしゃい、いらっしゃい」「ここが大人気のお店ですよ」、ほとんどやけくそとばかり、子供たちは声をはりあげる。


 いや、しかし、若くて生命力にあふれているということは、そうでない人間にとっては脅威だなあ。何だか体調が悪く、体の重い僕にとっては、逃げ出したくなるような迫力である。


 それでも、子供たちとドングリを加工したコマを回し、トゲのついた草の実のダーツを投げていると、何だか楽しい気分になってくる。


 学級崩壊だ、小一プロブレムだというけれど、それでもやはり子供たちはかわいいな、と思った。