本屋のない町

 僕がいま住んでいる町には、本屋が一軒しかない。駅前の商業施設内にあるチェーン店である。昔はあともう一軒、小さな町の本屋があったが、時勢に抗せず、あえなく閉店に追い込まれてから数年たっている。


 ちなみにこの町、美容院だけはたくさんある。50メートル歩けば、そこに一軒は美容院が見つかる。いったい、この町には頭が二つか三つある人でも暮らしているのかしらん(悪意ある表現)。


 で、いま、その駅前商業施設がリフォーム期間に入った。今日行ってみると、本屋も閉鎖されている。


 まもなく駅ビル内に本屋が復活するらしいが、それまでの間、この町には本屋が存在しないことになる。


 ああ、これだけ本屋を愛する僕が、本屋のない町に暮らすとは、、、ショックである。