80年代

 今日の毎日新聞には、村上春樹のインタビューがのっていた。これによると、『1Q84』の第3巻を現在執筆中ということである。な〜んだ、やっぱり第3巻があるんだ。もっとも、村上によれば、最初からそのつもりだったわけではなく、後になって、やっぱり第3巻を書きたくなったということ。ふ〜ん。


 いろいろ面白いことを言っていたが、とくに注目を引くのは、彼の1980年代の認識。「オイルショックバブル崩壊の間」、「連合赤軍とオウムの間」という位置づけだそうである。


 正直いって、『1Q84』を読んでみても、表面的な印象としては80年代という感じはとくにしない。いまの小説といって、まったく違和感がない。それでも、やはり、村上にとっての「80年代」的なものが、この小説のコアにあるのだろうな、ということをあらためて認識する。


 80年代についての思想的再評価が、これからますます重要なテーマになりそうである。