最終回

 昨日は某市民大学の講義の最終回。職場の共同研究について何か話せ、というリクエストが多かったので、予定を変更して、希望学から見た政治思想と題して話す。


 話してみると、これはこれで、なんだか最終回にふさわしい話である気がしてきた。この講義、なんともかんとも政治思想史の通史を描きにくい時代になった、というようなことを延々話してきたのだが、希望という視点から、政治思想史を描いてみるのも、まんざら悪くない。


 希望という、ある意味、個人の内面にフォーカスをあてた、どうにも捉えがたい主題こそ、政治思想史の新たな展望を示す、というのは、いくらなんでもオーバークレームだろうか。


 最後まで、とても気持ちよく話をすることができた。受講者のみなさまに感謝、である。