盛岡・釜石巡業ツアー

 釜石調査をまとめた本が出たということで、さっそくその本をもって、朝7時半の新幹線で東北の地へ。


 盛岡ははじめてである。駅前に出ると、さすがに大きな町だなあ、と感心する。県庁も立派であり、そこでプレスリリースを行う。今日はテレビカメラも入っており、ちょっと緊張。リップサービスというわけではないが、岩手ということで、思わず「原敬後藤新平新渡戸稲造を輩出した岩手」と口にしてしまう。ところが、言ってみてから、原敬南部藩はともかく、後藤、新渡戸の水沢は、ひょっとして宮城県だっけ、と一瞬不安になる(岩手県で間違いなかった)。ものを言う前に、よく確認しておくべきである。


 終わるとわっせわっせと、花巻経由で釜石へ。夕方6時から、市民文化会館のホールでイベント。イベントまでショートノーティスであり、いったいどれだけの方に集まっていただけるのか不安だったが、開けてみると、事前登録を上回って盛況。会場がいっぱいになって、あらためて釜石の方々のご厚意に感動する。


 今度は鼎談。しかし、まったく事前の打ち合わせをしないのが、僕らの流儀。いや、Gさんの流儀か。どのタイミングで、どんな話がふってくるのか、まったく予想できない。緊張するなあ。でも、次第に口もまわるようになり、なんとかイベント終了。


 今回の釜石行きは、出たばかりの本の販売促進が一つの目的だったが、サービス精神旺盛なGさんは、「もしよろしければサインします!」と言いだす。Gさんだけかと思っていたが、僕までサインをしてしまった。いやはや初体験。字は汚いは、書くのに時間はかかるわで、冷や汗ものであった。でも、このサービスの成果か、その場で100冊以上の本が売れた(けっして安くはない本なのに)。


 懇親会(こっちも満杯だった)から呑兵衛横丁の打ち上げへと、いつものコース。市や県の職員のみなさん、新しくできた地元のNPO「きぼう塾」のみなさんなど、釜石の多くの方々から熱い言葉の数々をいただいた。強行軍だったけど(今朝も早朝の列車で東京に戻り、昼から大学でゼミ)、行ってよかったなと思った一晩だった。