憲法

 久しぶりの関西出張。今年になって、しばらく出張がなかったが(福井に一度行ったくらいかな?)、今月は三度の出張、しかも今週中に二度、関西行きがある。


 往復の新幹線で、ジェームズ三木の『憲法はまだか』(角川文庫)を読む。NHKの番組を元に書かれたらしいが、一方の主人公が、日本政府サイドで憲法草案起草の中心となった松本烝治、他方の主人公がアメリカサイドで、とくに女性の人権についての条文を起草したシロタにフォーカスがあたる。とくに新しい話はないが、会話が生き生きしていて、楽しく読んだ。エリートで鼻っ柱の強い松本の張り切りとその暗転が、ドラマの狂言回しになっている。


 そういえば、アメリカの憲法草案作成に影響を与えたとされる、鈴木安蔵を主人公とする映画『日本の青空』についても、最近その存在を知ったのだが、あいにく、いまは上映の機会も少ないようだ。機会があればぜひ見てみたいものだけど。