ランチ

 今日の昼食は珍しく同僚とつれだって、キャンパスの外へと出かけた。いつも書いているとおり、僕は昼食に多大なる情熱をかけるほうではない。まあ、とりあえず食べればいいや、というくちである(だからふとる)。僕の師匠にあたる二人の先生の昼食は対照的で、S先生はまったく気をつかわず、いつもコンビニで買ったと思われる助六かなんかの折り詰めをもって歩いていた。対するにW先生はどんなに忙しくても、それなりの蕎麦屋かどこかに出かけていた。まあ、僕はS先生のくちだな。


 で、ひさしびりにNの町に出かける。ここは下町風で古い民家もたくさん残っている。古民家を改装した、ちょっとしたレストランや飲み屋も多い。そんな一つである、小さなフレンチ・レストランに入る。店内はマダムばかりで、男二人というのはどうしても浮く存在だったが、それにもめげず、しっかり食べて話して帰ってきた。


 今どき、フランスでも昼食に時間をかけない。でもまあ、ときには、こういうのもいいではないか。