論文集

 論文集に収録予定の執筆者座談会をやった。これまでこの種の座談会について、「ページ稼ぎか?」という印象もあったのだが、今日の座談会はなかなか面白かった。各執筆者の意見をぶつけ合わせることで、論文集全体に有機的な一体性が生まれるし、何より、これまで論文のかたちでは踏め込めなかった論点について、きちんと話すいい機会となった。


 しかし、重要なのは、その座談会を内部のなれ合いにしないため、ある程度、外からの目を入れることである。まったくの外部でもだめだし、事実上の内輪の人でも、うまくない。今日は、その意味でも、とてもよかった。


 やはり論文集は、メンバーの間に違いや緊張感をはらみつつ、それでも、それなりの一体性がないといけない。そのへんの微妙な感覚が、今回はうまくはまった気がする。