「ここには何かがある」

 昨年、中央公論新社の『哲学の歴史』に一項目執筆した。で、その本は出たのだが、その後、アンケートが送られてきた。シリーズの全巻刊行を記念して、別冊を作り、その巻末に掲載するという。


 で、そのアンケートはさらさらりと書いて提出してしまったので、何を書いたかすっかり忘れてしまったのだが、今日になって、その別巻が送られてきた。



 は〜、こんなこと書いたんだね、と思ったが、面白かったのは配置。一応、一人一ページを割り当てられているのだが、見開きで僕の隣はなんと「内田樹」。いやはや、たいへんな人と並んだものだ。



 しかも、その人ごとに何かキャッチフレーズのようなものが書いてある。編集部で勝手につけたものだが、僕のはなんと「ここには何かがある」。書いた文章中からとったものだが、なんだかおかしい。ということで、今後しばらく、僕のキャッチフレーズは「ここには何かがある」にしよう。いいじゃないか、なんか哲学っぽくて。