ぱっ

 この夏、父親は憂鬱な顔ばかりして、結局Daichiを海につれていけなかった。罪滅ぼしということで、近所のプールに連れて行く。


 Daichiはスイミングスクールにかよっているので、何もプールに連れて行かなくてもいいのだけれど、ここのところ進級がはかばかしくない。「水中ジャンプ」が苦手ということで、ぜひ練習したいとDaichiがいう。なかなか殊勝である。


 ほーい、やってごらん。お〜なかなかうまいじゃないか。けっこうけっこう。


 が、今日の午後のスイミングスクール進級試験は再度失敗だったようだ。ふ〜む、なかなか厳しいね。


 ということで、また練習。ハーイ、顔をつけて、頭を出して「ぱっ」と息継ぎ。沈んで、顔を出して「ぱっ」。


 あ〜あ、僕もそろそろ頭を出して「ぱっ」といきたいものだ。