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 Tamuraさんのブログで紹介されていた辻井喬上野千鶴子『ポスト消費社会のゆくえ』(文春新書)を読む。まだ途中だけど、とても面白い。

ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)

ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)



 堤清二ではなく、辻井喬というのが一つのみそ。経営者堤清二のことは語らない、というわけではなく、むしろ堤の「超自我」たる辻井が、堤の失敗をたんたんと語っていく。


 しかし、ある意味たんたんとしすぎて偽善ぽくなるところを、グループの社史を書いたことがある上野がつっこむ。ちょっと意地が悪い。


 とはいえ、他の本と比べると、上野の舌鋒もそれほどきつくない。まあ、最終的には辻井って人を、評価してるんだろうね。


 なかなか組み合わせの妙を感じさせる対話本である。