落合
僕は小学生の頃から一貫してドラゴンズ・ファンだけど、ドラゴンズへの熱意がつねに一定していたわけではない。最初に関心を持ったのは近藤監督のとき、次はやはり星野監督で、最近は落合監督である。要するに優勝したときではないか、と言われそうだけど、ちょっと違う気がする。やはり彼らが監督であった時代は、チームに独特な個性があり、一つの「意思」が見られたのだ。残念ながら、山田監督や高木監督は職人肌でいい選手ではあったが、監督としてはチームに個性を持たせることができなかった。
星野監督もかなり好きであったが、落合監督に慣れてしまうと、やはり底の浅さを感じてしまう。ということで、落合が監督をやめると困ることになるなあ、と思う。いま解説者をしているドラゴンズOBたちは、どうにもこうにもぬるま湯的な、なれ合いの空気しか感じられない。彼らが監督になったら、ドラゴンズのファンをやめてしまうかもしれない。
サッカーについても、前々から書いているように、トゥルシエ監督が好きだったし、オシム監督にひかれた。残念ながら、ジーコ監督や岡田監督のチームにはまったく関心が持てない。スポーツの主役は選手であって監督ではないという意味では、邪道な見方かもしれないけど、どうしてもチームに一つの「意思」が感じられないとだめなのだ。それがあってはじめて、選手一人ひとりの個性も見えてくる気がする。
「面白い」監督と「面白くない」監督がいる。その違いの原因はどこにあるのだろうか、とつらつら考えてしまった(いや、他にもっと考えるべきことがあるはずだけど)。
- 作者: ねじめ正一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (15件) を見る