ヒュームはかしこい
ヒューム・ゼミの最初の山場である政党論。あらためてヒュームはかしこいなあ、としみじみ感心しながら、ゼミに臨む。
Hume: Political Essays (Cambridge Texts in the History of Political Thought)
- 作者: David Hume,Knud Haakonssen
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 1994/07/07
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ポイントの一つは、コート派とカントリ派という対立軸と、トーリー党とホイッグ党という対立軸とが、かならずしも一致しないこと。なぜイギリスに二大政党制が成立したかを、歴史の妙と政治システムの巧みさとによって説明していくヒュームの手つきには、「う〜ん」とうならざるをえない。王党派ばりばりだったトーリーが、野党に転落し、王権制限論を展開せざるを得なくなる歴史の逆説を、ヒュームは喜々として語る。
調子にのって僕も喜々として語りすぎたような気がする。浮いていたかも。