オバマ

 今日も今日とて、Daichiのスイミングスクール中は、僕の読書タイム。アメリカ大統領選で快進撃を続けるバラク・オバマの著書『合衆国再生』(現代はThe Audacity of Hope)を読む。


 いや、おもしろい政治家が出てきたものである。なんというか、実に等身大である。高らかに政策を説くわけではない。まあ、自分と変わらない、一人の人間というイメージを押し出す。子育ての悩み、政治家という職業への違和感、、、このあたりが、彼が人々、とくに若い人の共感を生むゆえんであろう。


 政界に打って出たとき、「おまえ、なんでそんな変な名前なんだ」と言われた話(彼の名前オバマは、オサマ・ビンラディンを思わせるし、彼のミドルネームはフセインである。現在のアメリカで、ほとんど考えられる限り最悪の名前かもしれない)から始まる。ブッシュが、いかにもボランティアで野球のコーチをしていて、バーベキューが好きな、町にいくらでもいるおっさんタイプであり、政治の話さえしなければ、実にいいやつであるという話とか、出てくるエピソードもおもしろい。


 とはいえ、叙述を読む限り、きわめて知的な人間でもある。政治家の書いたもので、こういう書物は珍しい(ほんとうに自分で書いたかはわからないが、少なくとも、彼は自分をそういうイメージで売り出そうとしている)。


 おかげで、なかなか楽しいひとときを過ごせた。ちなみに、Daichiは今月も進級テストはだめだったようだけど。まあ、いいよ、また来月がんばろう。