外国語

 Daichiには世界のことに関心を持ってもらいたいと思い、小さい頃から世界地図を見せたり、いろいろな国の話をしてきた。幸い彼はスポーツ中継を見るのが好きなので、野球、サッカー、ラグビーなどを通じて、世界にいろんな人がいて、いろんな言葉をしゃべっていることが自然にわかっている。よしよし、いいぞと思っていたのだけど、、、


 この前たまたま、「アメリカに行ってみたい?」と聞いたときのこと。「う〜ん」。あまり、はかばかしくない返事。「アメリカに行くと、レッドソックスの試合が見られるよ(Daichiはレッドソックスのファンでもある)」。「それは見たいんだけどね」。「じゃあ、なんでアメリカに行きたくないの?」と聞くと、「え〜とっね、アメリカでは日本語をしゃべらないから」。


 が〜ん。「いいじゃない、英語を勉強すれば」と言ってみても、あいかわらず「う〜ん」という返事。


 どうもDaichiは、僕がいつもぶつぶつ「英語は難しいな」、「ドイツ語がわからないな」と言っているのを、耳にしたらしい。すっかり外国語に対するコンプレックスを持ってしまった様子。


 いかんなあ、これはからはもっと積極的なことを言おう。「いやあ、英語でコミュニケーションするのは楽しいな」。「ドイツ語を勉強するのって、なんて楽しいんだろ」、、、いやはや。