プラトン対話篇
いつも書いているように、僕は用意周到な人間ではない。講義についても、もちろんアウトラインは決まっているが、細かい部分はアドリブである。
今日の講義。プラトンの政治学について話しているとき、なんとなく、アドリブで対話劇をやってしまった。
一方はややボケ気味のプラトンの弟子。長屋のはっつあん風で、つっこまれ役である。他方はちょっと意地悪なプラトン先生。ボケの弟子とつっこみのプラトン先生の会話を、なぜか熱演してしまった。「それで君は洞窟を出てからどうするんだ」、「いやあ、そう言われたって、いい天気だなあ、気持ちいいなあって散歩でもします」、「それが君の浅はかなところだ」、、、等々。
もちろん講義案にはまったく無い話である。しゃべっていて、思わず何かの霊にとりつかれたように、意味不明な対話を口からでまかせで話してしまう。
学生さんは「何話してるだろ、このセンセ」という顔で聞いている。いや、自分でも何話してるんだか、わからないんだけどね。でもね。