某大学の研究会にて

 本日も、某大学の研究会で、報告。お題はやはり、トクヴィルである。


 正直言って、あんまり同じ話をするのは好きではない、何より、自分が退屈してしまう。自分で話していて、「われながら、面白こと言ってるな」と思えるものが少しでもないと、萎えてしまうのだ。ということで、素材は一緒でも、毎回それなりに趣向を変えてみる。


 ただし、同じことを話しても、相手次第で、やはり雰囲気は変わる。今日はどうだったかな。う〜む、今ひとつ反応がつかめなかった。


 ただ、終わった後、何人の人が、昔僕の講義を聴いたと言いに来てくれたのはうれしかった。そう、この大学では何年か前に非常勤で講義をしたのだ。あのときの学部受講生が今や院生であり、院ゼミで教えた修士の学生さんたちは博士の長老格になっている。まあ、時は流れたのだ。ついでに言うと、そのうちの学生さんの一人からは、「あの頃は先生、若かったですね」とのこと。悪かったね、だいぶ老けたよ。苦労してるんだからしょうがないだろ。