そうかもしれませんねえ

 義父とお酒を飲む。双方、だいぶご機嫌なところで、「この間、出した本のことだけどね、、、」と切り出される。


 「あれは、やっぱり、何を言いたい本なのか、よくわからないねえ」と言われる。「ははあ、そうですか、、、」。


 「だいたいね、普通の読者があの本を読み通すのは、かなり難しいと思うよ。こういう考えもあり、ああいう考えもあり、、、結局、何が言いたいか、っていうことだね。どうも、それが伝わらないねえ」。「いやあ、まあ、そうかもしれませんねえ、、、」。


 「まあ、一般の読者に読んでもらいたいなら、もう少しどうにかした方がいいねえ、、、」。「、、、、」。


 いや、まだまだ修行が必要だな。道は険しいけど、進んでいきたい。うん。