サン=テグジュペリ、宮崎駿、パリ・コミューン

 この前、講義でフランスの両大戦間の思想を話しているとき、時間があまったのでサン=テグジュペリの話をした。もちろん『星の王子さま』が中心だけど、『夜間飛行』や『人間の土地』も面白いのだ、という話をした。


 

人間の土地 (新潮文庫)

人間の土地 (新潮文庫)

 ついでに、なぜ『人間の土地』の表紙と解説を宮崎駿が書いているのか、という話から、宮崎とフランス思想の結びつき、なんていう話を即興的にやってしまう。まあ、彼はフランスの社会主義思想や、パリ・コミューンとか好きだしね。『紅の豚』の主題歌になぜ「さくらんぼの実る頃」(これはパリ・コミューンの弾圧を想っての歌である)を選び、それを加藤登紀子に歌わせたのか、とか。


 我ながら、話していてなかなか面白いな、などと想ったのだが、学生さんには「何のこっちゃ」という顔をされてしまった。