不機嫌亭

 あんまりがっかりしたので、これからもう百年くらいは人と話す気力もないと落ち込んでいたが、世の中、忙しいのが何よりの気晴らし。必死になって講義の準備をし、しゃべったら多少気が晴れた。


 行き帰りに、ふと本棚から引き出した、関川夏央谷口ジローの漫画「『坊ちゃん』の時代第五部 不機嫌亭漱石」を読む。久しぶりに読んだけど、明治末期の思想スケッチとして、なかなか読ませるなあ。僕と似ている石川啄木も出てくるし(この漫画の啄木とはあまり似てないけど)。

『坊っちゃん』の時代 (第5部) (双葉文庫)

『坊っちゃん』の時代 (第5部) (双葉文庫)